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秋刀魚

秋刀魚を食べた。


「今日は秋刀魚よ!」 と仕事から帰るなりカミさんがスーパーの袋から秋刀魚を取りだしている。
後に続いて日本酒の四合瓶が出て来たのは御愛嬌だ。
此奴は即座に冷凍庫に収められていた。   やっぱり冷酒で頂きたいのね・・・・


「やっぱり入らないのよね~ 」とぼやきながら、二つに切り分けた秋刀魚をガス台の“魚焼き”に入れている。
「魚焼き機を使ったら?」と声を掛けると、
「だって、あの“魚焼き”凄い煙でしょ! ベランダで焼くしかないわよ。」と返されてしまいました。

我家には、頂物ながら電気の魚焼き機がありまして、
これが最近の風潮では遣いにくいのですが、火力の強いなかなかの優れものである。
此奴なら、秋刀魚を丸で焼けるのですが、そのぶん煙のたつ事、半端じゃない。

集合住宅に住む私達にとっては、近所付き合いは大事なんだよね。
ベランダからモクモクと秋刀魚を焼く煙を立てるのは、少々はばかれる。


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結局は二つに切り分けた秋刀魚を頂いた。

思い起こしてみると、丸の姿の秋刀魚を食べたのは何時だろう?
鮎などと違い、“波串”など打たないドーンと気持ち良い位 真っ直ぐな秋刀魚を・・
この数年食した記憶がない。
それどころか、本当に「美味い!」と言える秋刀魚に出会っていないような気がする。

本当に“美味い!”と言えた秋刀魚を思い返してみると、
それは視覚に訴えていてくれた様な想いがしてきます。

炭の上で熱しらた秋刀魚から、溢れでた脂がジュッ!と炭にあたりモクモクと出る煙。
時として余分な脂は燃え上がり、目に染みる・・・・
そんな時の秋刀魚が美味かった記憶が蘇ってきます。

庭で七輪なんぞで、秋刀魚が焼けたら美味いだろうな・・・・・


小さな決心をした。  今年の秋は、ベランダで必ずや秋刀魚を焼いてやる!

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2011-08-29 : 未分類 : コメント : 18 : トラックバック : 0 :

ナポリタン「三越発祥説」 歴史が少し動くかな?

秋になって涼しくなったら一つナポリタンの記事を載せさせて頂こうかと思い、
裏付け資料集めのため ネット上をさまよっているときに見つけた記事に 少々驚いた。

日本ビジネスプレスのウェブニュース「JBpress」
ライターの澁川祐子さんのコラム“食の源流”のなかに、それを見つけてしまいました。

『ナポリではなく横浜生まれ、「ナポリタン」こそ日本の正統派スパゲティだ』

>『古川ロッパ昭和日記 戦前篇』(晶文社)で実際に確かめてみると、1934(昭和9)年12月22日の日記に<三越の特別食堂てので、スパゲッティを食ってみた。淡々たる味で、(ナポリタン)うまい。少し水気が切れない感じ>とある。
の一文と小さく「爺の落書 横浜生活」が紹介されていました。

そして、澁川さんの記事を紹介する形で、
ナポリタン発祥に横浜説と三越説 | 科学技術のアネクドート
もネット上で見つけることができた。
(是非とも読んで頂きたい。 m(_ _)m )

正直 嬉しい。

個人的ブログを紹介して頂いた事ではなく、今までの“ニューグランド発祥”に覆われていた、ネット上に
“ナポリタン三越発祥説”と出てきたのが嬉しい。
これに興味を抱いてくれた方が、検証を重ねて新しいナポの歴史に進んで下さるかもしれない、そこが嬉しい。

何時もナポリタンの歴史に、疑問符を打てることを欲してまいりました私としては、
個人的には、満足のいく役割は果たしたかもしれないなぁ 
などと想いながら、自己満足的な“独り善がり”かもしれんと、少し悩んでおりました。
(でもね~  止められないのよ!だって・・・先が知りたいんだもん!(笑  )

このような過疎ブログに訪問して頂いた 澁川さんに心より感謝したいと思います。

そうそう!
澁川さんが記事中
>ロッパの食べたナポリタンがはたして現在のナポリタンと同じものだったかは不明だ。「水気が切れない感じ」とあるから、オーブン料理ではなく、茹でた麺にソースを絡めたものだろう。どんなメニューにせよ、「ナポリタン」というパスタ料理はやはり戦前から存在していたのだ。

とロッパの食した“ナポリタン”に疑問を抱いていらっしゃるので、
以前書きました拙ブログの一部を下にコピーをさせて頂く事としました。



>ナポリタンのレシピ、いや定義そのものに語られる“ケチャップで炒めた”という言葉。
これを本日は話題として取り上げたいのです。

とりあえず“炒める”を引いてみましょうか。

『大辞泉』で炒めるを探すと・・

【炒める】 野菜や肉などを、少量の油でいりつけて調理する。

油で“いりつける”とあります。
炒りつける?、煎りつける?  煎茶に油は入れないな~笑

【いりつける】 水気のなくなるまで煮詰める。

此処まで書きますと感の良い方はおわかりと思います。
爺の屁理屈的な言い方になりますと、ケチャップは油脂では無いので、
“ケチャップで煎りつけた”が正しい使い方でしょう?

ところが、古いレシピみますと、ちゃんとにスパを“炒めて”おります。
過去記事から幾つか紹介します。


『主婦之友』昭和4年12月号
材料=うどん五玉、棚葱一ニ個、バタ大匙三四杯、牛肉三十匁、
トマトケチャップ、塩、胡椒、醤油。

調理法=牛肉を細かく切って、塩、胡椒をふり、バタでこんがりといため、
玉葱も同様細かく切つて、いためておきます。
うどんは、うどん屋から茹で上げたのを買います。
乾しうどんなら茹でてよく晒し、笊に揚げて、水を充分にきつたところで用います。
これもバタで一寸いため、前の肉と玉葱も一緒に入れ、トマトケチャップを加へ、
塩、胡椒と少量の醤油で、味加減をします。
西洋料理に醤油は変だとおつしやるかも知れませんが、
日本人の口には、やはり醤油に入つた方が、喜ばれるやうです。
これはマカロニを使うべきところですが、うどんでも随分美味しく頂かれます。

主婦之友 昭和25年11月号付録「料理のつくり方・家庭料理500種」の中に紹介されているという。
「ミラノ式スパゲッティ」
これは、作家 片岡義男氏著「ピーナッツ・バターで始める朝」の中“ナポリへの道はまだ続く”の中で,
ナポリタンの原型と推測され紹介されている。

> お菜にも主食にもなる麺料理です。
本式にはスパゲッティを使いますが、御家庭ではうどんで代用しましょう。
(材料) 茹でだしうどん七玉、バタ大さじ三杯、ハム四十匁、おろしチーズ大さじ三杯。
(作り方) スパゲッティや干うどんなら、たっぷりの熱湯で軟らかく茹で、笊に上げて水気をきったのち、上からざあっと水をかけてよくさらします。
大きな鉄鍋かフライ鍋にバタを溶かしてスパゲッティまたはうどんを加え、両手に箸を持って上手にさばきながら炒めます。トマトケチャップ五勺を煮立てた中でみじん切のハムをちょっと煮たら、ハムごと炒めたうどんのなかに加え、塩、胡椒で好みに味を整えます。
のままでもいただけますが、おろしチーズをふりかけるとずっとお味を増します。

こんな微々たる事をグダグダと申し上げるのは、ナポリタンの本質なんですね・・
ナポリタンは“スパを“バタ”もしくは“脂”で“炒めた”後に調理”されるモノ.
として語りたいのです。ここを押さえないと“語る言葉”が通じないのです。


古き日本の素晴らしいところ一つは“言葉”を大事にしたことではないでしょうか?
さらりと語られる中に大きな感性が込められます。


古川ロッパ昭和日記・戦前篇(晶文社1987年7月30日発行)

 三越の特別食堂てので、スパゲッティを食ってみた。淡々たる味で、(ナポリタン)うまい。少し水気が切れない感じ。ポークロース、普通。五十銭宛だが、値にしてはうまい。』

ここで私は想うのです、ロッパなぜわざわざ( )の中にナポリタンと書いたのでしょうか?
何故故に“水気が切れない感じ”と書いたのでしょうか?

過去に調べた事から考えるにロッパは以前までは“イタリアン”を食していたと、
そして昭和九年十二月二十二日(土曜)に初めて“ナポリタン”を食べたからこそ
わざわざカッコ書きのなかに“ナポリタン”と記したと思うのです。
そのうえでバタで炒めたスパの味付けで使った、
”現在より粘度や糖度の低いケチャ”の酸味や水気を飛ばすために
もう少し“煎れ”て言っているのだと感じるのです。


あくまで推察でありますが、疑問のお答えになったでしょうか?


それにしましても、まだまだ先の長そうな“謎”のような気がしてなりません。

ナポリタンに限らず、戦前 震災前の豊かな洋食文化史が少しでも前に進むよう、
気になる古いレシピや記載をネット上に乗せるようにしたいと思います。

           m(_ _)m

2011-08-27 : ナポリタンの“謎”を追え : コメント : 7 : トラックバック : 0 :

豚肉とシナチクの豆豉炒め

先日より左側にあるバナーに気が付いて頂けたでしょうか?

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神戸のブロガー、メタボ夫婦さんが立ち上げた「日本主夫連合」のバナーであります。

キッチンに立つ機会の多い男性が集まって、チョビチョビと酒飲みながら語ろうか、
みたいなユル~い集いと思って頂いて間違いないと思うのだが・・・
私も縁あって私も末席を汚させて頂く事となりました。
(興味ある方は左のバナーをクリックしてみて下さい。会長の所に飛んで行けます。)

さて、そんなメタボ会長から“お題”として指令が届いたのだが・・・
(“お題”と聞くと、昔聴いた“ナッちゃんチャコちゃん”のパックイン ミュージックを思いだしてしまうのは私だけであろうか?)

お題は“酒”である。
オススメの酒やツマミ、酒にまつわる失敗談なんぞを話しなさいと言う事であります。

汗・・・・
毎日 なに呑もうか?なに食うか?と考えて居る上に、酒にまつわる失敗談には事欠かない訳で・・
ましてや、ラッ子が見るかもしれんブログ上に、マジな失敗談なんて・・書けまへん!


少々悩みながら、一応は“横浜生活”を唄っておりますので中華街ネタを盛り込み、
我が郷土の紹介と宣伝とさせて頂こうかと思いました。
“日本主夫連合”がいずれ“世界主夫連合”となるために、足下の確保が肝要と思いの事であります。
・・・・まぁ此しか想い浮かばなかったのが本音なのですが。(笑




メンマですわ、シナチクとも言います。
瓶詰めの市販品は高いので、我が家ではこの“塩漬けメンマ”を買ってきて自家製メンマを楽しんでおります。
横浜中華街の商材店やお土産屋を覗きますと、何処でも売っているのですが、少々だけ、こだわりがありまして・・・

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塩抜きをしてるのですが、“短冊”になっているのがお解りでしょうか?
そう!この“短冊”のまま塩漬けになっているのを購入するように心がけているんです。
細かく裂いて販売されているのとは、歯ごたえが違う・・・・と勝手に思って居るわけです。(汗

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自分で裂いて、フライパンで水分を飛ばすために軽く煎ってから 市販の麺汁と味醂で煮てしまいます。

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実は此処までは、何時もはラッ子がしてくれているんですよ~
今日は自分で作ったら、少々味が濃かったかな?(笑

此を使い料理を作るので、味付けはシンプルにしてあります。
メンマとして楽しむなら、唐辛子、ごま油等々で好みの味付けにしていただいて良いと思うよ。


「豚肉とシナチクの豆豉(トウチ)炒め」



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甘納豆ではありません。 ましてやウサギの○ンぢゃないのよ!
トウチっていう中国の納豆みたいなもんです。
料理にコクと香りをつけるために、炒め物や煮物によく入っていますよね。

此を包丁の背や腹で潰して、豚肉とシナチクと一緒にいためると、完成です。

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味付けは塩、胡椒、紹興酒、広東醤油、鷹の爪 味醂と砂糖が少々。

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お酒は“瓶出し紹興酒”にいたしました。

中華街を歩いていると「御自由にお持ち下さい。」なんて書いてある“瓶”を見掛けませんか?
その“瓶”に入っている紹興酒を店でボトルに小分けして売っているものです。
当然ながらラベルは無いのよ、これが比較的安価で旨いんだよね。

この料理の主役は、あくまでシナチクなんです。
豚の旨味で炒められたシナチクの旨味と紹興酒を楽しんで頂きたいと思います。

本日は、少々味が濃かったかしら?
大丈夫です、此奴は翌日がまた美味しいですよ~
白い御飯でもラーメンにのせてもいけますよ!

第一回目の“お題”なんで少し頑張って長くなっちゃた。
会長! 世界に横浜が届いたであろうか?!(笑

2011-08-25 : 未分類 : コメント : 12 : トラックバック : 0 :
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Author:いその爺
横浜在住。

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