6

やはり母は“うどん”である。

先日届きました主婦之友のなかに大きな記述を見つけた。

昭和14年8月25日発行 『主婦之友 花嫁講座 洋食と支那料理』


魚範、牡蠣 005

あぁ! 渋い表装。。。。
爺は   萌え~   ですwa!


この中、「御飯とマカロニ料理」のなかに登場するレシピである。
その記述を全文紹介いたします。

“素麺のハム入りバタ炒め(ヴァーミッセリ・ヴェニス・スタイル)”

材料=五人前で、西洋素麺三分の一箱(普通の素麺三杷)、
   ハムの薄切三四枚。塩、胡椒。

これはヴァーミッセリといふ、孔のない細いマカロニといつた感じの西洋素麺ですが、
こちらの素麺でもうどんでも変わらぬくらいよいお味にできます。

 ヴァーミッセリなら沸つている湯に入れて、徐かな火で二十五分から三十分、
マカロニを茹でるのと同じ要領で茹で、笊に取り、素麺なら少し固目に茹でて水に晒してください。

水気をよく切りましたら、鍋にバタ(ラードでもよい。)を大匙三杯ほど溶かし、
煮立つてきたとき、ハムのせん切りと素麺を一緒に入れて、
すぐくつついたり焦げついたりしますから、火はあまり強くしないで、
手早く全体が温まるやうに炒め上げ、塩茶匙二杯に胡椒少々
あればおろしチーズを大匙二杯くらいかけ、よく混ぜ合わせて皿に盛り、
パセリのみじん切を散しませう。


いかがでしょうか?

ヴァーミッセリである。
(以下ウィキペディアから引用 )

>ヴェルミチェッリVermicelli - 名称はミミズやヒルのような長い虫という意味の「ヴェルメ」(verme)の指小形で「小さいヴェルメ」の意。
極細のスパゲッティ。ナポリでは、スパゲッティやスパゲッティーニはヴェルミチェッリと呼ばれることの方が多い。
1.2mm未満。英語読みの「ヴァーミセリ」としても知られている。主にスープに使われる。 <

まさかこの時代に登場して頂けるとは正直思わなかった。

やはり、ハッキリとスパゲッティ(ヴァーミセリ)をうどん(素麺)に置き換えている。
此処までまいりますと、やはり私は、

戦後の“昭和的ナポリタン”は
戦前の“うどん”という“幹”の上に咲く“花”だということを“確信”せざるをえなくなりました。

yuuyake 016

うどんを母として“昭和的ナポリタン”が生まれた事を認めていただけると、
多くの疑問が解けてくる。

何故、わざわざスパゲッティをクタクタにしてから使用するのか。
何故、市販される乾燥スパゲッティのなかに強力粉を加えている製品が存在するのか。
何故、スパゲッティと呼ぶには、異形としか思えない極太ナポリタンが存在するのか。
何故、バターで炒めるのか。

やはり、“うどん”に姿を変えた時のDNAを私たちの前に現しているとしか思えないのです。

あぁ。。。今夜は美味い酒が飲めそうですwa。。。。


写真は以前に紹介致しました、“自作のうどんナポリタン”。

うどんをバターで炒めると不思議に違和感を感じる事はない。
美味しいですよ。。。。

スポンサーサイト
2009-10-21 : ナポリタンの“謎”を追え : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

おめでとうございます
ブログ開設、おめでとうございます。

もともとパスタはマルコポーロだかが、中国や日本のうどんやラーメンのような小麦を練った麺を伝えたのが起源といわれてますしね。
まして、世界で麺を炒めるという技法は中国人しか持ち合わせてないわけで・・・。
さらに 中華街の発展の元になったのは、開国時に各国が中国人を料理人として船でつれてきて横浜に定住したこと・・・。

などなどから考えても、ナポリタンの誕生に中国人料理人の存在は、否定できないと思ってます・・・が・・・w

なんの アカデミックなバックボーンはありませんw ただの自分の知識から成す 思い込みですが・・・・。www
2009-10-25 21:14 : maruto082 URL : 編集
いらっしゃい!
>maruto082さん

いらっしゃい!
よく御越しくださいました。

何故だか貴方にコメ御返すのは少々お恥かしい。。。

>炒める技法
マカロニをバターで炒める技法は
明治の西洋料理書でも登場するのですが。。。
中華料理との関係は現在の所、残念ながら見つけられんのです。

ただ、戦前の食いしん坊は“洋食”“支那料理”に
非常に高い関心を持っているのが伺えます。
(現在を一緒ですね。)
何処かで融合してるかもしれません。
もう少し調べてみますね。

駆け出しですので。。。
今後とも宜しくお願いします。

2009-10-25 21:52 : いその爺 URL : 編集
« next  ホーム  prev »

プロフィール

いその爺

Author:いその爺
横浜在住
五十路で早くも爺さんになちゃった。
“食”“写真”“郷土”が好きです。

FC2カウンター