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「ナポリタン」という“言葉”の意味。

片岡義男氏はその著書『ナポリへの道』のなか、
「いかなる理由でナポリタンなのか」で多様な“理由”を考察されている。

そこから一文を引用させていただく。

>古代のナポリはニアポリスと呼ばれた。
ナポリタンNeapolitanという英語の綴りのなかに、その面影が残っている。
そしてナポリタンという言葉は、前半のナポリがイタリア語で、
後半のタンが英語だ。

と書かれている。

しかしそこで“ある方”から興味ある話を聞く。

ナポリタンの綴りなのですが。。。

フランス語の綴りでは、 「Napolitain」
英語の綴りは           「Neapolitan」
ニューグランドのメニューでは、 「Napolitan」

何故?
どちらの言語で書かれているのだろうか?

単純に綴りの間違いであれば、ニューグランドは気がついて、
訂正をしているはずである。

入江氏の“レシピ”に従ってそのままに記載されているのだと思うのですが。。。

そして、外国の言葉を解せない私は単純に、
ニューグランドの表記はローマ字ではないの?と 考えてしまう。

ローマ字であれば、「Napolitan」は日本語ではないのかしら?

入江氏は日本人が喋る、「なぽりたん」という言葉を聴いていたからこそ、
あえてローマ字でレシピのなかに「Napolitan」と書いたのでは。。。
と 思うのは考え過ぎであろうか?

ここを、前述しております『ナポリタン』の作者、上野氏は
入江氏が戦争中に陸軍の厨房兵として従軍していた事実をあげ、
旧海軍士官用レシピにあった「マカロニナポリタン」との関連を、

以下引用
>陸と海の違いはあるが、同じ士官用メニューとして、
入江氏の頭には「マカロニナポリタン」の
名があったのではないかと思うのはいささか穿ちすぎかもしれない。
しかし、アメリカ人の将校を前にして、
食材にスパゲッティとケチャップを渡された時、
入江氏の頭に「マカロニナポリタン」という
和製英語がうかんだのではないかと私は推測する。

と書かれている。

私はここには、少々ちがう推論をたてておりまして。
根拠は、
1926年、日本郵船と東洋汽船の合併がおこなわれています。
そして、よく1927年にホテルニューグランドの開業となるわけなのですが。

ニューグランドの初代会長には東洋汽船の方が就任し、
同ホテル開業時には東洋汽船出身のコックを多く招き開業にいたる。
と郵船博物館の資料には記されております。

入江氏も“外国航路”“海に生きる者”の系譜を継ぐ人であったと考えるほうが自然と思えるのですが。。


そこで、又一つ“ナポリテン”をみつける。

昭和12年7月発行、『主婦之友』(7月号)付録 『夏の和洋料理千種の作法』

o 044


>鶏肉に玉子とトマトソースをかけ、
マカロニをトマトソースで和えてテンピで焼いた、ナポリ風のお惣菜料理です。

当然、(マカロニの代わりに“うどん”でもよろしいのです。)の一文がある。

料理の名前は「ナポリ風鶏肉料理」。
ルビがふってある。 “ プーレ・ピカター・ナポリテン”
プーレは“プレ”、若鶏であろうと思う。
ピカターは、肉に玉子の衣を付けて焼く、料理法方。

ナポリテンは?
ここでは、スタイルである。ナポリ風というスタイルを現している。

「ナポリタン」が“ナポリ風”であれば、私の探す、「昭和的ナポリタン」もまた
正確に記するのであれば、「スパゲッティナポリタン」と記さねばならない。

そして言葉として「スパゲッティのナポリ風」も同意語であるとしたい。

私は、入江氏は当然知っていたと 推測するんだけどなぁ~


スパゲッティの発祥はナポリだと思うのだが。。。
“本家の本家風”と置き換えると???

謎は深まるわなぁ。。。
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2009-11-03 : ナポリタンの“謎”を追え : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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No title
いやあ、 興味深い、話題です。 

ナポリタンというのは、もちろん日本語でそのつづりはローマ字であるということは多分間違いないようですね。 USのWIKIなどにもそう記載されているみたいです。

色々調べていくうちに、スパゲッティの歴史までいっちゃいました。
そこで、ふと疑問に思ったのが、 スパゲッティとうどんと、ラーメンの違いは? 全部基本の材料は同じでは???
じゃあ、 なにが一番最初なの?

ま、それは良いとして、麺として、鍋で茹でて食べたという記録はアラブで5世紀ころだったようです。 
ロマンティックな伝説として、マルコポーロが13世紀に中国から持ち帰ったとの説もあるそうです。 ただし、中国ではBC3000年から麺は食べていたと知られているそうで、、、

いずれにせよ、パスタは15世紀くらいからレシピが確立されていって、16,17世紀にかけて一般的なイタリアの食べ物になったようです。

ナポリタンからはちょっと外れますが、面白い話題ですね。 もう少し調べてみます。

2009-11-13 19:48 : ゴルッテリア URL : 編集
Re: No title
> ゴルッテリアさん

ごめんなさい! コメント見のがしておりました!
本当に申し訳御座いませんm(_ _)m

正直に申し上げますと、このパスタ全般話題はゴルッテリアさんに色々伺いたいなと思っておりました。
デュラムセモリナともうしましても乾燥パスタとしての拘りであったりするような所もあるような。。。

手打ちのラーメン、うどん、パスタ、ここの違いはなんなのでしょうか?
2009-11-19 23:05 : いその爺 URL : 編集
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プロフィール

いその爺

Author:いその爺
横浜在住
五十路で早くも爺さんになちゃった。
“食”“写真”“郷土”が好きです。

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