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主婦之友 付録

戦前の日本洋食はどのような物だったのだろう?

此処に一冊の“付録”があります。
昭和11年1月1日発行 主婦之友新年号の付録「お客料理全集」。
先日、ネットで見つけて注文したもの。

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お客さまをもてなす和、洋、中、折衷、料理を紹介する本ですね。

レトロな感じに 萌え~

パラパラと捲りまして、先ず驚きましたのは、本文中の白黒写真とイラストによる、
事細かな解説と巻頭カラー
これだけ多くの写真を使用しているとは思いもよらなかった。

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内容は洋風料理の中であげますと、
自宅で催す“手軽な結婚披露祝賀料理”“子供の誕生日のお祝料理”“クリスマスの祝料理”
などコースで提案されるものから、オードブル 肉 魚 サラダ スープ 菓子と
幅広く、多くのレシピを紹介している。

これだけの料理を家庭むけに提案しているとは、少々おどろいた。

興味深く感じたのは、この付録のみの購入は金八銭であるところ。
現在に金額に換算すると幾らぐらいなのでしようか?

毎号の購入を出来ない人にも、付録のみ販売していたようです。

お伝えしたいレシピは色々あるのですが、今は“うどん”を探さねば。。。
ありました。レシピの紹介をいたします。

>「鶏肉とうどんの鉢焼」

 材料

鶏肉の細切と臓物とを混ぜて百匁、玉葱一個、マカロニは半斤(乾うどんでも結構です。)
バタ、塩、胡椒、味の素、メリケン粉、パン粉、トマト・ソース。

 作り方

鶏は塩、胡椒をふっておき、玉葱は縦目のせん切りとし、マカロニは暫く水につけた後、
鍋に湯が煮立ったところへぱらぱらとほぐして入れ、軟らかに茹だつたら
水にとつてさまし、水をきって、一寸くらいにきっておきます。

 フライ鍋にバタ大匙二杯を煮とかし、鶏肉と玉葱を入れ、強火で充分にいためてメリケン粉大匙二杯をふり、尚いためて次にトマト・ソース一合五勺を入れまぜ、熱湯二合を
つぎ入れ、塩、胡椒、味の素で味をちけ、火からおろして、前のマカロニを入れて
まぜあわせます。

これをパイ皿にうつし入れ、上をよくならして、バタ・クラームをぱらぱらとふりかけて、
テンピの熱した中にいれ、上側に焦色のつくくらいまで焼き、とり出して、
鉢のまま、[九図]のやうに、大皿に乗せて出し、食卓[十図]のやうに取り分けて、
熱いところをいただきます。

中略

バタ・クラームは、パン粉にその五分の一量のバタを混ぜたもので、
これが焼けたところは、非常に美味しいもの。

おろしチーズをふれば、また一段です。<

マカロニをうどんで代用する料理です、今でいうと“鶏とマカロニのトマト・ソースグラタン”
といったところでしょうか?

料理名は、そのまま「鶏肉とうどんの。。。」でありました。

直接には、ナポリタンとは繋がりませんでしたが、
やはり、パスタをうどんに置き換えて紹介するレシピは、戦前に存在している。

大きな可能性を感じてしまします。





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2009-10-12 : ナポリタンの“謎”を追え : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

いその爺

Author:いその爺
横浜在住
五十路で早くも爺さんになちゃった。
“食”“写真”“郷土”が好きです。

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