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ナポリタン発祥は野毛「センターグリル」に移行かな?

世の中はナポリタンブームなのかしら?

“ほんまさん”が掲示板で『横浜ウォーカー』の記事「ナポリタンに夢中♪」をチョイと触っていた。
あれ?これは何か載ってるな! と思って速攻買いに行って来ましたよ。

“2013年6月号”の記事「ナポリタンに夢中♪」のなかで、“野毛のセンターグリル”と“日の出町のレストランすいれん”を取り上げています。

☆「米国風洋食センターグリル」は1946年(昭和21年)に創業され、その当時からナポリタンにはケチャップが使用されていた事。
☆「レストランすいれん」はアメリカ進駐軍の専用食堂で働いていた初代が1950年(昭和25年)に開業、ナポリタンには自家製トマトソースとケチャップのブレンドを使用していた事。

そんな事が紹介されていました。
これ待っていたんですよ♪ だってブームになるとマスコミ等の取材が入って、新しい事実なんかが掘り起こされるぢゃん!(笑


現在ナポリタンの発祥の地といわれている、「横浜ニューグランドホテル」の接収解除は昭和27年そして営業再開なんだけれど・・
おかしいでしょ?
昭和27年からのナポリタンが発祥で(それもケチャップ未使用)、21年それも当初からケチャップ使用が枝葉になっているんだよね。

時系列が狂っているんですよ。
この事は2009年には早くも前出の“ほんまさん”が疑問を投げかけていたんだよね。
そんな延長線上あるのが、拙ブログの「ナポリタンの謎を探せ」カテゴリーって事になります
(長いなぁ~ もう4年以上この話題を引っ張っているんだよ~ 苦笑)


“時系列の狂い” 最近ではマスコミ等も気が付きだしているようで、ケチャップナポリタンの元祖として「センターグリル」が紹介される事をよく眼にするような気がします。

私的にはもう一度、諸説ありに戻り「センターグリル」進駐軍伝承説が登場するのは大歓迎です。ようやく歴史が自然な流れに戻るんだからね。

諸説と申せば・・
「三越発祥説」も この勢いで三越資料室に是非ともマスコミ取材が入る事を熱望しています。

後は「戦前におけるフランス料理、ナポリターナ説」が有力だと思うのだけれど・・
その前に確認しなくてはいけないのが、ニューグランド説の創始者と言われた入江氏の名誉の問題です。
彼はナポリタンを自身が亡くなるまで「自分が発案した」と公言することがなかったと言われています。
御本人が語らなかった事が何故にこうも流布されて行ったのだろうか?

そして敗戦という時代を担った、フランス料理を極めたシェフとしてどんな気持ちでナポリタンを提供したのであったのだろうか?
感じ方は各々違うかもしれませんが、入江氏の名誉を重く考えたいのですよ。

そのためには戦前戦後の洋食事情(とくにアメリカ料理実情)を知る必要があります。
この辺りは尊敬する古川ロッパ先生の『ああ東京は食い倒れ』の中に詳しい。あおぞら文庫の載っている、短編なので是非とも読んで頂きたいと思います。
そしてもうひとつ『富士屋ホテル』のなかには戦いに敗れアメリカ式の食文化を受け入れていく当時の気持ちが書かれています。

如何でしょうか?
各々の感じ方は違うと思いますが、先人達の過酷な時代背景のなかでの生き方を想像するのは大事だと思いませんか?


さて最後に「フランス料理 ナポリテーヌ元祖説」の補足を・・・

今回『横浜ウォーカー』に紹介されていましたが、「センターグリル」はニューグランドの初代総料理長であったサリー・ワイルが経営していた、「センターホテル」に勤めていた初代が開業したそうです。

この事において今後ニューグランドが“サニー・ワイルによるフランス料理ナポリテーヌ”が元祖であり、我がホテルがその名誉を担う、なんて愚かな事は言い出すとは思えません。
だって・・・・・
>ナポリタンは英語で「ナポリ風」を意味しますが、スパゲッティナポリタンの名前の由来は、まさにイタリアのナポリにあります。中世のころ、スパゲッティは、イタリアのナポリにおいて、路上の屋台で売られていた庶民な食べ物だったそうです。この話をもとに入江総料理長が、スパゲッティナポリタンと命名し・・・<

自らの発言は重い。
歴史軽視をしちゃうと、歴史を担うホテルとしての信用を落としかねないのは重々ご存知のはずですものね。


次回は戦前には洋食店でケチャップが使われていたの?なんて疑問にお答えするような文献を御紹介予定です。(笑

追伸
ナポリタンブームって言われながら、意外と地元横浜では盛り上がらないのは上記あたりに疑問を持っていたからなんだと思うのよね。
センターグリルが注目され、他の横浜の洋食店(系譜なんて関係無く)の歴史などが掘り起こされると、もっと面白い展開になる気がするんだけれど・・・

皆様はどの様にお考えになりますか?

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2013-05-31 : ナポリタンの“謎”を追え : コメント : 9 :
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ウ-ン 深いな まさに食の探訪歴史家ですよ
2013-06-02 11:54 : EGUTI YOUSUKE URL : 編集
一ヶ月程前、テレビにナポリタンの事が話題になって
横浜ニューグランドホテルの方が出てました。
最近は話題にはならなくなりましたが、どうしてあの時急に出たのかな?

ほんと奥が深いですね
○○ウォーカー立ち読みしてみます。

ところでHPに一楽さん叉焼の写真、お借りしました。
2013-06-02 21:31 : メタボ夫婦 URL : 編集
広報力の差もあるのでしょうが
横浜洋食でナポリタンといえばセングリのイメージが強くて
一方のすいれんさんはナポリタンよりもミートスパの大元(?)の
肉球ゴロゴロ・ミートボールスパゲティのイメージが強いですね
2013-06-03 07:51 : 小径のヌシ(^-^) URL : 編集
Re: タイトルなし
> EGUTI YOUSUKEさん

そんな偉そうなものぢゃ無いですよ~
もう少し頭が良ければ…(T-T)
2013-06-04 11:11 : いその爺 URL : 編集
Re: タイトルなし
>メタボ会長

ナポリタンって文献に出てくる頻度が異常に少ないんです。
それだけに自由な創作も可能なんです。
そこが複雑にしています。(笑)
2013-06-04 11:15 : いその爺 URL : 編集
Re: タイトルなし
> 小径のヌシさん

ミートスパの大元、ミートボール。
ここを少し攻めたいのですが…
最近洋食に食欲が湧かないのよね。(T-T)

ミートスパ作るときに、ミートの代用にウインナーを使ってみて下さい。
できれば給料日前の金欠の時が最適です。
心共々元祖ナポリタンを味わえると思います。(笑)
2013-06-04 11:22 : いその爺 URL : 編集
ナポリタンのことはそっちのけで古川ロッパの話に夢中になって仕舞いました。
富士屋ホテルの様子も食事のことも、大変愉快な内容ですね。
戦後の話も面白く、そうそう渋谷のみんみんの字を忘れたとありましたが、確か眠眠だったと思いますね。
2013-06-05 18:31 : 相子 URL : 編集
再コメで失礼
お早うございます
ほんまさんのナポリタンに懸ける記録に驚きました。
まだまだ探求は続きますね。
2013-06-07 07:52 : 相子 URL : 編集
Re: 再コメで失礼
> 相子さま

返信遅くなりました。 すみません!

世の中面白いもので、一つ事が起こると畳み掛ける様に次々と…
現在、頭がショートした状態です。(笑

良いこと、嫌なこと様々なのですが、少し整理してからブログ再開したいと思います。
ナポリタンもまた一歩進みそうな…
2013-06-08 15:06 : いその爺 URL : 編集
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プロフィール

いその爺

Author:いその爺
横浜在住
五十路で早くも爺さんになちゃった。
“食”“写真”“郷土”が好きです。

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