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秋祭り

昔むかし。。。。。。。。。
 
家で引き隠りの爺さんに 浜のラッコから携帯メールが届いたそうぢゃ。
“爺さん 爺さん お家で何してるの? ラッコのお家の側で秋祭りしてるから遊びにこない?”

爺さん  「うむっ  秋祭りか。。。風情があって良さそうぢゃなぁ  行ってみるか。。。」
“ラッコ様。 お誘いありがとうございます。  急ぎお家まで向かいます。  いその爺”   送信。




爺さん 「お~い! ラッコや! 出て来ておくれ!」

爺さんが大きな声を出すと、ラッコが海から現れた。

ラッコ  「爺さん爺さん こんばんわ! 秋祭りにようこそ!」
爺さん  「おお! ラッコや その秋祭りは何処でやっているんぢゃな?」
ラッコ  「ここよ!」

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横浜 オクトーバーフェスト2014 10月19日まで 横浜赤煉瓦倉庫 イベント広場にて開催。

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爺さん  「うおぉぉ~  これが。。。。秋祭りなのか?!」
ラッコ  「そうよ! ドイツの泡泡のお祭りなのよ。  とても賑やかでしょ?」

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爺さん  「ところで、ラッコよ人が多すぎて座るところも無いのぢゃが。。。どうするんぢゃ?」
ラッコ  「あんまり深く考えないで、ドイツビールを楽しんだら?」

爺さん  「うむ。。。フードも買えずに立ち飲みは辛いのぉ  トイレは長蛇の列じゃし、ワシには。。。」
ラッコ  「グビグビ。。。グビグビ。。。プハァ~~!! 」

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爺さん  「おや? 祭り囃子が始まったようぢゃな。  凄い音ぢゃ。」
ラッコ  「ノリノリ グビグビ ノリノリ グビグビ。。。プハァ~~!!」

爺さん  「ラッコは盆踊りが上手だのぉ  少し変わっている踊りのような気もするが。。。」
ラッコ  「ノリノリ グビグビ ノリノリ グビグビ。。。プハァ~~!!」
爺さん  「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

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爺さん  「ラッコよ。 ノリノリのところ済まないのぢゃが。  ワシは腹が減ったぞ。 我慢ができん。」
ラッコ  「あれ? 爺さんは踊らないの?  お祭りなのに?」
爺さん  「ワシは。。。。乗りがわるいんぢゃ。。。 」
ラッコ  「ノリノリ♪ ノリノリ♪ ノリノリ♪ ノリノリ♪ ノリノリ♪ ノリノリ♪」
爺さん  「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

暗転

ラッコ  「それぢゃ! 爺さん元気でね!  今晩はごちそうさまでした! また遊ぼうね♪」

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爺さん  「ラッコは泳ぎが上手いのぉ  あっと言う間に潜ってしまったわ。」

爺さん 「それにしてもドイツビールって奴はいろいろな味があって美味いものぢゃな。
     350㎜で一杯千円前後っていうのは少し懐に辛い気もするが。。。まぁノリノリを憶えたから良いかのぉ♪」


ノリノリで盆踊りを踊りながら家路につく爺さんの長い影が水面に揺れていた。楽しげではあるが、どこか拍子が外れている。

めでたし めでたし。

2014-10-19 : 横浜ラッコ物語 : コメント : 18 :

大漁?

風の強い晩ぢゃった。  浜の松が煽られて ごぉーごぉーと泣くように揺れておる。
そんな浜から少しばかりくねくねと曲がる坂を上がった、丘の上の小屋の中で爺さんは独りでチビリチビリと呑んでおった。
「今日は海は大時化のようぢゃな。 しかし こんな晩に独り汐の香りで呑む酒も悪くはないわい。。。。。」
ごぉーごぉーと風が笑いながら、爺さんの独り言に答える。

“こん こん こん” 風に逆らうように戸を叩く音が。。
「さて? こんな晩に誰ぢゃろうか?  ちょいと待っておくれ今戸を開けるからな。。。。」
爺さんが戸惑いながら戸を開けると。 眼の前に ずぶ濡れのラッコが立っておる。

「おや? ラッコぢゃないか! どうしたんぢゃ?毛皮がビショビショぢゃないか、風邪をひくぞ。」
「爺さん!爺さん! こんばんわ!  今日は先日のフラフラテロでポルポルテをご馳走になったお礼にきました。」

「フラフラテのポルポル? さて。。。なんぢゃろか?」

「爺さんに美味しいモノを食べてもらおうと思って、海に潜っていたのよ! 今日は大漁!」
「大漁?! ほほぉ~  それは凄いな! なて何が捕れたたんぢゃ?」
「うん! 凄いのよ! クジラが捕れたの!」
「な・なに。。。クジラ。。。大きいのか?」
「うん!凄く大きいの!    これ!   はい! あげる! 」





「大きいのに泳ぐのが速くて苦労したわ~ 」

「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

シロナガスクジラって言うのよ!」

「うむ。。。体長最大34メートル。。。ぢゃな。。。」
「そう! そのくらいあるでしょ?」

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「まぁ。。。よい。。ラッコよ一緒にクジラを食べてから海に帰っていけば良い、時化ておる海では独りでは寂しかろう。。」

「爺さん!爺さん!  大丈夫! 私はこれから上大岡で女子会があるのよ。」

ガラガラ。。。戸が閉まる音がきこえ、風とハモるかの様な楽しげなラッコの口笛が遠ざかって行く。
パーカッションのように思えていたのは、ラッコの“腹叩き”であったようぢゃ。。

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爺さんは独り小屋のなかで呟く。
「ふん! 寂しくなんてないやい!  明日は根岸湾でクジラを釣ってみせてやる。。。」
ごぉーごぉーと泣くような風の音にかき消され爺さんの独言は誰にも届かなかったようぢゃった。


鯨はうまいなぁ    もっと安く喰わせてほしいものぢゃな。

2014-07-21 : 横浜ラッコ物語 : コメント : 14 :

長者町 「 FRATELLO (フラテッロ) bar Italiano 」 で夜飯してきました。

夕暮れの伊勢佐木町をヨタヨタと歩く二つの影。

ラッコ 「爺さん! 爺さん! 今日はどこでご飯を食べるの?」
爺   「ラッコよ、今日な長者町のフラ。。フラッ。。 フラテッロで夕飯を喰うぢゃ。」
ラッコ 「ほんと! 嬉しい! それでそのフラ。。フラッ。。 フラテッロって美味しいの?」
爺   「そりゃ  ミサイル超獣さんのオススメぢゃからな、期待をして良いぞ。」
ラッコ 「ほんと! 嬉しい!  。。。腹叩きまくり。。。。  」




ラッコ 「爺さん! 爺さん! 今日は何を食べるの?」
爺   「今日、クロスティーニとポルペッティーニと。。。。。後は何にするかなぁ。。。」
ラッコ 「なに? クロ、クロニィー。。。とポルポルニィーニって?」
爺   「なに? 知らんのか?  まぁ前菜の小さなトーストと肉団子の事ぢゃな。」
ラッコ 「へぇ~  爺さんよく知ってるね! 凄いなぁ~  」
爺   「まぁな   フフフッ。。。」  昼間から検索下調べしていたのは内緒にしておこう。

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鶏レバーとフォワグラのパテ クロスティーニ

ラッコ 「爺さん! わたし此のスプマンテって泡々してるのが呑みたい!」
爺   「。。。。。。。。。。」
ラッコ 「爺さん! 今日は暑かったからキンキンに冷えた白ワインよね!  ボトルで!」
爺   「。。。。。。。。。。」
トプラー ソーヴィニオン ブラン/フリウリ ヴィネィア・ジューリア。もちろんラッコお気に入りのソーヴィニオン ブランは外せない。  ボトルで足らず追加したグラス(ガルダ ピノ ビアンコ/ロンバルディア)が美味しかった、リンゴの香り?それも赤いリンゴ。


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ヤリイカのグリル 浅蜊とムール貝、スペクトル小麦のスープ仕立て

爺   「これは! ヤリイカの焦げ香とやさしい味が嬉しい逸品ぢゃのうぉ~  美味いのぉ~ 」
ラッコ 「うん! 麦が入っていて雑炊みたい、爺さんに丁度良いね。」
爺   「。。。。。。。。。若くても。。。美味いと思うぞ。。。フン!」


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仔羊肩肉の“ポルペッティーニ”とカブの猟師風煮込み

爺   「おや? このカブは和食の様にトロリと煮込まれてると思ったが。。。歯ごたえを残しているんぢゃな。」
ラッコ 「私はこの歯ごたえがすきだなぁ  お年寄りには辛い?」
爺   「。。。。。。。。大丈夫ぢゃ。。。。違う食感が楽しめて美味しいわい。。。。」


ラッコ 「あれぇ~  爺さん、ウニのパスタを頼むって言っていたぢゃない!」
爺   「わしはな、ウサギって食べた事が無いんぢゃ、人生はチャレンジぢゃぞ!」
ラッコ 「スターアニスってなに?」
爺   「八角ぢゃ、中華素材で有名なんぢゃが。。。。中華麺にならないか。。興味がある。」

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“パッパルデッレ”ウラギのラグー スターアニス風味(手打ちパスタ)

爺   「これは。。。微妙な薫りと塩加減ぢゃな。。少しずつ旨味が感じられてくるわい。  美味い。」
ラッコ 「ウサギさん可哀想。。。パクパク。。。。ウサギってシーチキンみたいね。。パクパク」

爺   「バルと言う事であったが、気取らぬなかに客の食べる間に合わせて皿を運んでくるサービスはリストランテと言っても良い気遣いぢゃな。  これは良い店を紹介してもらったわ。」
ラッコ 「ランチは凄くお得感があるわね。 ランチに来られる人が羨ましでしょ? わたしは次回はお友達と来る事にするわ。」
爺   「。。。。。。。。。。。。。。。。。。 」
フン! わしは独りでウニパスタを喰ってやるわい!



2014-06-16 : 横浜ラッコ物語 : コメント : 17 :

野毛「立喰い寿司 まんぼう」 にて座敷で一献。 あれ?座敷?




昔々。
イブイブの夜に爺さんノリノリで夜景を撮っているとラッコから電話が入った。
「爺さん!爺さん! お腹がペコペコ!」 

昔話は終わり。

私が夜景撮影してる間 港近辺を探索していた、妻ラッコからのご飯催促の電話でした。
ハイハイ ご飯食べに行きましょう。(笑

どうせ近辺のレストランは満杯状態だろうと、野毛まで歩いて「立喰い寿司 まんぼう」さんに行ってみました。

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なんと! 立喰いなのによもやの座敷!(笑


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とりあえず 上刺盛り1200円と活貝盛り1200円を一緒に。

通路よりのコーナーしか空きがなくて、カメラバックやら三脚やらの荷物の置き場に往生しておりましたら、
「よろしかったら二階の座敷へどうぞ!」
とお店のお嬢さまに声をかけてもらっちゃった。


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当然と言えば当然ながらのラッコの常食。 牡蛎。

「へぇ~  二階席が在ったんだぁ~  」 と階段を上がっていくと、
四人掛けのテーブルが三卓、ちょっとした宴会が出来そうなスペースが在るじゃありませんか。


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チョイと一品ものを頼んで、最後はやっぱり握りよね♪


立喰い寿司屋で座敷で一献。
立喰いなのに座敷? 少々複雑な心境なれど快適でありました。(笑


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日本酒の銘柄も増えていましたよ。 

2013-12-25 : 横浜ラッコ物語 : コメント : 16 :

クリスマス間近。一楽にて涙の上海蟹。




昔々、クリスマスも間近に近づいたある日、爺さんは昼頃目覚めた。
どうも調子が悪い、よくよく考えてみると前日の梯子酒が利いているようだ、二日酔いぢゃ。
散歩に出掛け、鳥を撮ろうとカメラを構えて上を見ると・・・・
「ウェ・・・・」
爺さんは、一回もシャッターを押さずに家に帰り夕方まで寝たそうな。


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夕方に起きた爺さん。
「もうすぐクリスマスぢゃ、折角の休日を家で寝て過ごすのも勿体ない、港にでも出掛けてみるかのう。」
と、少し離れた港までミラーレスカメラを持って出掛けて行った。


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「最近のカメラは凄いのぉ 手持ちで夜景が撮れてしまうんぢゃなぁ」
と感心しながら、フッと後ろをふり返ると・・・・
一匹のラッコが腹を軽く叩きながら嬉しそうに此方を見ている。
そう言えば、爺さんはラッコと食事の約束をしていたんだわ・・・


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「爺さん! 爺さん! 今日は何処でご飯を食べるの?」

爺さんはカメラを覗きながら、呟いた。
「ウェ・・・・・食欲が・・・・」
爺さん何処か涙眼になっておる。

「爺さん! 爺さん! 私は静かなレストランなんかも良いと思うのよ!」

爺さんはカメラから眼を離さず呟いた。
「ウェ・・・・脂ものは駄目ぢゃなぁ・・・・」
爺さん何処か顔色が悪い気がする。


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爺さんはよくよく自分の体調を考え一計を案じ、シャッターを押しながら呟いた。
「ラッコよ、そういえば上海蟹って奴が食べ頃らしいいのぉ   ウェ・・・」

「爺さん! 爺さん! その蟹美味しの?」
既に腹をカツカツと叩き始めている。

「もちろんぢゃ! 牡蛎もあるかもしれんぞ。」

「爺さん! 爺さん! 食べたい!食べたい!」

「仕方が無いのぉ、ついておいで。   ウェ・・・」



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「爺さん! 爺さん! 折角の蟹♂だから私は紹興酒が呑みたいなぁ」
「好きなものを呑んだらえぇよ・・・ウェ・・・」

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「爺さん! 爺さん! 凄く美味しよ!  なのになんで爺さん食べないの?」
「それはな、ラッコに沢山食べて貰いたいからぢゃ。」
「ほんとに!? それぢゃ沢山食べるね!」
「・・・・ウェ・・・・ 」


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「爺さん! 爺さん! この牡蛎のトウチ炒めも美味しいね! 紹興酒に合うよ!」
「そうか・・・よかったのぉ・・沢山お食べ・・・ウェ・・・」


「おお! ようやくワシの頼んだ品が来たか!」

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「ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・ 」

「爺さんって ネギソバがそんなに好きなの?」

「ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・ 」

「ふ~ん  私は上海蟹や牡蛎やソフトシェフクラブやヨダレ鶏の方が好きだなぁ~ 」

「好きなものをお食べ、ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・ 」

「爺さん! ありがとう!」

「ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・  ズルズルズル・・・ 」   

  
爺さん汁物しか喉を通らない、ながくながく苦しい一日であったそうな。
“三脚担いでも、梯子を登るな” 
この言葉はながくながく いその家に語り継がれる夜景撮影の訓示となったのであります。

めでたし、めでたし。   ウェ・・・ 

2013-12-21 : 横浜ラッコ物語 : コメント : 16 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

いその爺

Author:いその爺
横浜在住
五十路で早くも爺さんになちゃった。
“食”“写真”“郷土”が好きです。

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